日本の場合、紫は古代から高貴を象徴する色として権力階級の衣服や神社仏閣の垂れ幕などに使われ、最高権威の象徴として尊ばれてきました。
一方、植物染めとして使われ、薬効効果もあり、貝紫、紫紺には殺菌作用や解毒作用があり、皮膚病や胃腸薬としても使われてきました。
近代の日本では西洋の影響もあって時に不安や狂気、不幸、嫉妬といったネガティブなイメージがありますが、最近の心理学や医学の研究では、人は活動力が低下し始めると紫を促えることが判ってきたということです。
紫は本来、心や体が傷ついた時の「癒しの色」です。
高貴さを優雅に表すならヴァイオレット、華麗さを添えるならンパープル、ロマンチックに迫るならラベンダーと色調によってアクセントをつけることが出来ます。
青みの濃い紫は安定した色に見えるので、心を癒す働きがあります。紫の花を部屋に飾ったり、紫の座布団に座ることで興奮した感情を落着かせるのに役立つかもしれません。
豆知識
・ 紫系の色名には、藤色、菫色(すみれいろ)、藤紫、鳩色(はとばいろ)、桔梗色、紫苑色(しおんいろ)などがあります。
・ 日本では紫綬褒章、大相撲の立行事の紫房の軍配、慶事に用いられる紫の袱紗や風呂敷など高貴、高位の象徴として用いられていますが、海外でもイギリス国王の戴冠式では、紫のビロード(ロイヤル・パープル)の衣装が着用されます。またキリスト教ではローマ法王庁の枢機卿の色であります。 |